ネイルの検定や資格を調べていると、「JNA」「JNEC」というよく似た名前が何度も出てきます。日本ネイリスト協会、日本ネイリスト検定試験センター……どちらも「日本ネイリスト」で始まるため、「同じ団体?」「どっちの検定を受ければいいの?」と混乱する人は少なくありません。
この記事では、ネイル業界の代表的な2つの団体、NPO法人日本ネイリスト協会(JNA)と公益財団法人日本ネイリスト検定試験センター(JNEC)について、成り立ち、役割、それぞれが実施している検定・資格の違いを、両団体の公式情報をもとに整理しました。
JNAとJNECの違いをひと言でいうと
- JNA(日本ネイリスト協会):ネイル業界全体の団体。ジェルネイル検定の主催、認定講師・認定校などの認定制度、衛生管理の講習、イベントの開催など、幅広い活動を行う
- JNEC(日本ネイリスト検定試験センター):ネイリスト技能検定試験(1〜3級)の企画・運営と資格認証を専門に行う公益財団法人
つまり、いわゆる「ネイリスト検定」を実施しているのがJNEC、「ジェルネイル検定」を実施しているのがJNAです。どちらか一方が上というわけではなく、役割が分かれていると考えるとわかりやすいでしょう。
| JNA | JNEC | |
|---|---|---|
| 正式名称 | NPO法人 日本ネイリスト協会 | 公益財団法人 日本ネイリスト検定試験センター |
| 設立 | 1985年(2005年にNPO法人化を記念する式典を開催) | 2008年に一般財団法人として設立(現在は公益財団法人) |
| 主な役割 | 業界団体として検定・認定制度・講習・イベントなどを幅広く実施 | ネイリスト技能検定試験の企画・運営と資格認証 |
| 主催する主な検定 | JNAジェルネイル技能検定試験(初級・中級・上級)ほか | ネイリスト技能検定試験(3級・2級・1級)、ネイル知識検定 |
JNA(NPO法人日本ネイリスト協会)とは
成り立ち
JNAは1985年6月に設立された団体です。2005年には協会設立20周年とNPO法人化の記念式典を開いています。協会の沿革によると、現在JNECが主催しているネイリスト技能検定試験も、第1回(1997年)は日本ネイリスト協会のもとで始まりました。
JNAは、ネイルの正しい知識と安全な技術の確立を掲げ、検定試験だけでなく、ネイル業界全体にかかわるさまざまな活動を行っています。
JNAが行っている主な活動
- 検定試験:JNAジェルネイル技能検定試験、JNAフットケア理論検定試験、JNAネイリスト技能検定国際試験など
- 認定制度:JNA認定講師、JNA認定校、認定ネイルサロン制度
- 講習会:ネイルサロン衛生管理士講習会、JNAネイリストキャリアパス講習会、ネイルサロン等化学物質管理講習会など
- イベント:ネイルエキスポ、ネイルオブザイヤー、全日本ネイリスト選手権など
- 業界のガイドライン:ネイルサロンの衛生管理、ジェルネイル製品の扱い、法令遵守などに関する情報の発信
JNEC(公益財団法人日本ネイリスト検定試験センター)とは
成り立ち
JNAの沿革によると、2008年12月に一般財団法人日本ネイリスト検定試験センター(JNE)が設立され、ネイリスト技能検定試験の主催・運営元がこのセンターに移されました。現在は内閣総理大臣から公益財団法人として認定され、英語名「Japan Nailist Examination Center」の頭文字から「JNEC(ジェネック)」と呼ばれています。
JNECの役割
JNECは、ネイリスト技能検定試験の企画・運営から資格認証までを専門に行う団体です。“正しい技術”と“知識の向上”を目的としたこの検定は、JNECによると累計で約107万人が受験しており、ネイル業界で有資格者が最も多い資格試験とされています。
試験は冬期・春期・夏期・秋期の年4回で、1級は春期と秋期に、2級と3級は各期に実施されています(JNECの公表実績より)。また、ネイル道具やモデルを使わずにWebで受験できる「ネイル知識検定」も運営しています。
それぞれが実施する主な検定・資格
| 検定・資格 | 主催 | 内容 |
|---|---|---|
| ネイリスト技能検定試験(3級・2級・1級) | JNEC | ネイルケア、カラーリング、アート、リペアなどネイル全般の技術と知識。実技と筆記 |
| ネイル知識検定 | JNEC | ネイルの基本知識や爪の構造などをWebで学び受験する検定。道具・モデル不要 |
| JNAジェルネイル技能検定試験(初級・中級・上級) | JNA | ジェルネイルの知識と技術。初級・中級は実技と筆記、上級は実技のみ |
| JNAフットケア理論検定試験 | JNA | フットケアに関する理論 |
| ネイルサロン衛生管理士講習会 | JNA | ネイルサロンの衛生管理について学ぶ講習会 |
| JNA認定講師 | JNA | JNA認定講師資格試験に合格した講師の資格 |
ネイリスト技能検定とジェルネイル検定の詳しい内容は、それぞれネイリスト検定とは?とジェルネイル検定とは?で解説しています。
2つの団体の検定はつながっている
JNAとJNECは別の団体ですが、検定はお互いに関係しています。たとえばJNAのジェルネイル検定には、JNECのネイリスト技能検定試験に合格していると実技試験の一部が免除される制度があります。
- ネイリスト技能検定試験3級以上の取得者は、ジェルネイル検定初級の実技第1課題(ネイルケア)が免除
- ネイリスト技能検定試験2級以上の取得者は、ジェルネイル検定中級の実技第1課題(ネイルケア)が免除
また、2027年12月の第37回からは、JNAのジェルネイル検定(オフィシャル会場)の実技試験が「JNEC認定モデルハンド持参」のみになる予定です。JNECが認定したモデルハンドを、JNAの検定でも使う形になります。
JNA認定校とは
ネイルスクールを探していると「JNA認定校」という言葉もよく目にします。これはJNAが認定したスクールのことで、JNAの公式サイトで一覧を確認できます。
JNA認定校の在校生は、自分の学校でジェルネイル検定を受けられる「自校開催制度」を利用できます。JNA認定校では年間を通して随時ジェルネイル検定が実施されており、2025年には全国で2,775回、16,934名が受験しています。年2回のオフィシャル会場の日程に縛られずに受験できる点は、スクール選びの判断材料の一つになります。
ただし、認定校かどうかだけでスクールの良し悪しが決まるわけではありません。授業内容、通いやすさ、費用、卒業後のサポートなども合わせて比べることが大切です。
どちらの検定から受ければいい?
JNAとJNEC、どちらの検定から受けなければいけないという決まりはありません。目的に合わせて選びましょう。
- ネイル全般の基礎から固めたい:JNECのネイリスト技能検定3級から
- ジェルネイルの施術を早く身につけたい:JNAのジェルネイル検定初級から
- サロン就職を目指す:ネイリスト技能検定2級とジェルネイル検定中級の両方を目標にする
免除制度を考えると、ネイリスト技能検定を先に取得してからジェルネイル検定を受けると、ネイルケアの課題が免除され準備の負担を減らせます。
JNAとJNECのよくある質問
- JNAとJNECは同じ団体ですか?
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別の団体です。JNA(NPO法人日本ネイリスト協会)はネイル業界の団体で、ジェルネイル検定や認定制度などを幅広く行っています。JNEC(公益財団法人日本ネイリスト検定試験センター)は、ネイリスト技能検定試験の企画・運営と資格認証を専門に行う団体です。
- 「ネイリスト検定」はどちらが主催していますか?
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一般に「ネイリスト検定」と呼ばれるネイリスト技能検定試験(3級・2級・1級)は、JNECが主催しています。もともとはJNAのもとで始まった検定で、2008年に設立された検定試験センターに主催・運営が移されました。
- 「ジェルネイル検定」はどちらが主催していますか?
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JNAジェルネイル技能検定試験(初級・中級・上級)は、JNA(日本ネイリスト協会)が主催しています。
- どちらの資格のほうが就職に有利ですか?
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どちらか一方が有利というより、サロンの求人ではネイリスト技能検定2級とジェルネイル検定中級の両方が目安としてよく使われます。ジェルネイルが施術の中心の今は、両方の取得を考えておくと応募できるサロンの幅が広がります。
- JNA認定校に通わないと検定は受けられませんか?
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受けられます。ネイリスト技能検定試験もジェルネイル検定も、受験資格を満たしていれば誰でもオフィシャル会場で受験できます。JNA認定校に通っている場合は、それに加えて自校でジェルネイル検定を受けられる制度を利用できます。
まとめ
JNA(日本ネイリスト協会)はネイル業界全体の団体として、ジェルネイル検定や認定講師・認定校の制度、衛生管理の講習、イベントなどを幅広く行っています。一方のJNEC(日本ネイリスト検定試験センター)は、ネイリスト技能検定試験の運営と資格認証を専門に行う公益財団法人です。
名前は似ていますが、「ネイリスト検定=JNEC」「ジェルネイル検定=JNA」と覚えておけば迷いません。2つの検定は免除制度などでつながっているので、自分の目的に合わせて受ける順番を考え、各団体の公式サイトで最新の情報を確認しながら準備を進めましょう。

